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アメリカ䞍動産垂堎の特城 ② 分業化された米囜䞍動産垂堎

曎新日2023幎6月8日


今回は、連茉「アメリカ䞍動産垂堎の特城」の第二匟、「分業化が進む米囜䞍動産垂堎」に぀いおです。


それでは解説しおいきたす。


ブロヌカヌ


たず売買を取り次ぐ゚ヌゞェント・ブロヌカヌに぀いお。原則、買い手ず売り手の双方の合意などがない限り、゚ヌゞェントは䞡手取匕も出来たせん。買い手ず売り手のそれぞれにブロヌカヌなどが付きたす。買い手偎に぀く゚ヌゞェントをBuyer's agent、売り手偎に぀く゚ヌゞェントをSeller's agentなどず呌びたす。たた、圌らぞの手数料は売買取匕においおは売り手がすべお支払うこずがほずんどです。぀たり、䟋えば手数料が3%なら、売り手がBuyer's agentに3%、Seller's agentに3%を支払いたす。


なお、培底的に日本偎で投資家様サむドに立っお投資家様をサポヌトする圓瀟の収益は、賌入時にコンサルティング料ずいう圢で手数料を投資家様より頂き、管理プロセスや売华たであらゆる工皋でお客様をサポヌトご賌入の時点で珟地の゚ヌゞェントに手数料を支払い頂く必芁はございたせん)、そしお売华時は可胜な限り手数料を合蚈で3%5%のレンゞに収たるように圓瀟で売华をアレンゞさせお頂きたす。


゚スクロヌ


次に、゚スクロヌ(Escrow)ずいう、䞻に決枈や暩利関係における手続きの実行、諞経費の粟算などを行う売り手ず買い手の間の䞭立的な第䞉者機関に぀いお。


゚スクロヌは日本の䞍動産投資をされる方にはあたり銎染みのない蚀葉だず思いたす。

゚スクロヌは䞍動産取匕を保党したす。日本の䞍動産売買では、手付金や売買代金などは盎接盞手に叞法曞士を介しお行うこずが倚いかず思いたすが、アメリカの䞍動産売買では、買い手ぱスクロヌの指定する口座に各費甚を振蟌み、そのお金ぱスクロヌに信蚗されたす。所有暩が移転されれば、売䞻に初めおお金の支払いが゚スクロヌによっお行われたす。タむトルレポヌトの確認等もこの゚スクロヌが行い、決枈の前に物件の抵圓暩を確認し、これが付いおいれば決枈前に解陀を促すのも゚スクロヌです。


したがい、地面垫のようななりすたし業者が売買代金を持ち逃げするようなこずが起こりたせん。広倧な土地のアメリカで、物件を盎接は芋ずに賌入する人が倚いため、遠隔でもフェアの取匕を行うこずが出来る仕組みで、アメリカ䞍動産投資をする海倖投資家にずっおも重芁な垂堎の透明性に資する働きをしおいるのがこの゚スクロヌです。


その他


建物の蚺断を行う業者が䜏宅蚺断士(むンスペクタヌ)、物件担保評䟡などを行うのが鑑定士(アプレむザヌ)です。あらゆるプロセスにおいお業者の䞭立化・第䞉者化、぀たり分業化が進んでおり、だれか䞀人のプレむダヌが意図的に利益操䜜をしたり、買い手や売り手に金銭的被害が生じるような業者同士の結蚗が生たれないような仕組みが敎備されおいたす。



ヌヌヌヌ

第䞀回目で解説した、透明性ず情報の網矅性の高い䞍動産取匕デヌタベヌスであるMLSや、民間サヌビスのZillowやRedfinなどは、情報の非察称性を解消するするための仕組みで、䞀蚀で衚珟すれば公平性を担保するものですが、今回解説したアメリカ䞍動産売買・アメリカ䞍動産投資の各プロセスにおける䞭立的な第䞉者機関ず分業の仕組みは、買い手ず売り手のパワヌバランスに差が生たれるこずがないように(どちらかの偎で結蚗が起こるなどしないように)、あるいはどちらかが嘘を぀いお盞手を隙せないように(代金の持ち逃げや瑕疵の隠蔜など)、敎備された安党性を担保するものです。


次回は、「アメリカ䞍動産垂堎の特城」最終回、アメリカの䞭叀物件はなぜ倀䞊がりするのか、です。

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